A社営業部が、4か月後の実稼働を希望するシステムの開発を情報システム部に依頼したところ、社内で開発すると実稼働までに5か月かかるという回答であった。そこで、情報システム部と相談した結果、開発の実績がある外部ソフトハウスに開発を依頼することになった。このとき、システムの品質を維持しつつ4か月で安全に稼働させるために検討してもらう内容として、最も適切なものはどれか。ここで、開発モデルはウォータフォールモデルとする。
ア 外部設計作業の開始と同時に、内部設計・プログラミングの作業を並行して行うことを検討してもらう。
イ 内部設計書などのドキュメントは、システムの稼働後に後追いで作成することを検討してもらう。
ウ 内部設計・プログラミング・単体テストなどの各工程の中で、並行作業が可能なように開発要員を投入することを検討してもらう。
エ 要求定義・外部設計・内部設計の結果について、内部設計終了時点でまとめてレビューすることを検討してもらう。
ウォータフォールモデルとは、開発工程を基本計画、外部設計、内部設計、プログラム設計、プログラミング、テストの順に開発を進めていく開発モデルです。
滝(ウォータフォール)の流れのように、上流から下流まで後戻りせずに進行するのが特徴です。後戻りすれば、システムの開発効率が著しく低下します。工程の後戻りが困難なために、仕様変更に柔軟に対応できないのがウォータフォールモデルのデメリットです。
しかし、開発全体を見通しやすいので、スケジュールの決定や資源配分を容易にできるというメリットもあります。大規模なシステム開発に向いています。
ウォータフォールモデルの特徴をふまえて各選択肢をみていきます。
ア ウォータフォールモデルは、各工程を順番に進めていく開発モデルです。各工程を並行して進めることはできません。
イ ウォータフォールモデルでは、前工程の成果物としてドキュメントを作成し、次の工程に引き継ぎます。後追いでドキュメントを作成することはできません。
ウ 各工程のなかで、並行作業が可能なところに開発要員を投入すれば、開発期間を短縮できます。この問題のシステムは、5か月かかるところを4か月で開発しなければならないので、要因の投入を検討すべきです。
エ ウォータフォールモデルでは、後戻りを発生させいないように、各工程ごとにレビューを行います。内部設計終了時点でまとめてレビューを行ってはいけません。
解答は「ウ」になります。
ウォータフォールモデルでは、以下の4つのポイントが重要です。
後戻りできない
各工程を並行して行うことはできない
各工程でレビューを行う
各工程の成果物としてドキュメントを作成する

